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2007.01.15

NACK5「J-POPマガジン」CHAGE and ASKA後半

NACK5「J-POPマガジン」インタビューファイル
2007.1.13 ON AIR(後半)

ON AIR曲
  1. crossroad〜いまを生きる僕を〜
    (Album ver.)
  2. 36度線-1995夏-
    (Album ver.)

当ブログ内関連記事:
>> NACK5「J-POPマガジン」CHAGE and ASKA前半

以下ネタバレしてマス。

読み進めていただくと
なかなか際どい発言をASKAさんが
されてるのですが..
音楽というものが生まれた歴史的背景を
学び、知ると その発言の意味合いが
見えてくるように思いマス。

インタビュアーは音楽評論家の田家秀樹氏

田:今度のアルバム「DOUBLE」は
純度の高いアルバムだなと思ったんですけど。

C:あっ、そう言っていただけると。
思惑通りですね。

田:今までやってきたことも入っていながら
今のクオリティで純な濾過(ろか)されたというか
アカペラの曲があったり、
ラテンぽい曲があったり
いろんなタイプの音楽があって
CHAGEさんのロックっぽい
Beatlesみたいなものもあったり
これ今だからできるんだろうな
っていう

A:そうですね。
そん時、そん時の最大限、自分たちの中で
作品として出せることを毎回やってますからね。
テーマをね、コンセプトを決めていく
っていうのは そうそう今は必要ないのかなぁ...
ものすごいテーマ性にこだわった時期も
あるんですけどね。
ある程度、その時代、その時のアルバムなので
そういうものも必要なんでしょうけど。
これからの楽曲のあり方っていうのが
変わってくると思うので、もしかしたら
もっともっと(音楽)配信が
ポピュラーになってくると
「何年度作品」
ってくくられてしまうんじゃないかなと。
ま、それは聴いてくれることであれば
それでもOKなんですけどね。
もしかしたら、それが形になってくると
今度は逆にコンセプトがものすごく大事に
なってくるのかもしれませんね。
どっちが先かまだわかりませんけど。

田:なるほどね。
今回のアルバムはそこまで
コンセプトみたいなものは
意識したものではない?

A:そうですね。

田:ASKAさんてそういうミュージシャンには
色んなタイプの方がいらっしゃるんですけど
世の中のことであるとか
メディアのことであるとか
社会的動きであるとか
それこそ経済状況まで
わりと詳しく見てらっしゃいますよね。

A:好きですね。

田:今、ちょっと話に出たダウンロードの。
音楽環境の変化みたいなものって
実際、音楽を作ってらっしゃる人にとって
どういう風に目に映ってるんですかね。
危機感みたいなものですかね。

A:配信が主流になってくると
レコード会社はつぶれるなと思ってますね。

田:それは何年くらい前に?

A:これはもう、
かなり前から言ってましたね。
配信になってくと楽曲の単価自体
っていうのがものすごく低く
設定されると思うんですね。
僕らは聴いてもらうことの喜びがあるので
それはそれでいいと。
世の中に広がって行くことが大切だと。
そうなった時にライブは
普通にやるわけじゃないですか。
楽曲があふれるほど出てきても
やっぱり人の耳に残っていく楽曲っていうのは
限られていくと思うんで。
そこ目指してしっかり作ってれば
例えばライブの時に集中して集まりますよね。
たくさん聴いていただけるっていうのは
それだけコアな自分たちのライブに対して
興味持ってくれてることなので
僕らがライブやる時には一定の数のとこでしか
やらないので そこに集中すると思うんですよ。
チケットなんかでもライブ会場は
もっと小さくなってくると思うんですけど
そのかわりチケットの値段が
上がっていくだろうし
どこで世の中のバランスができていくのか
今がちょうど最初ですよね。

田:あぁ、なるほどね。

A:いろんな状況の中、
くぐり抜けてきてますからね。
アナログ盤からですからね。

田:アナログがCDになりそれから配信になり

C:でも、ひとつだけわかってるのは
音楽は絶対、なくならないですから

田:なくならいですよね

A:うん

田:それはレコード会社の方には
失礼ですけどレコード会社がなくなっても
音楽はなくならない。

C:絶対、自信ありますよ。
音楽やってるプライドありますしね。

田:あ、プライドね。
「PRIDE」という曲もありましたけども

C:やっぱいい職業ですよ(笑)

田:なるほどね。
そういう長くやってるからこそ持てるもの。
プライドもそうなんでしょうし、
音楽に対する信頼もそうなんですけど

A:デビュー当時、いじわるな質問を
されたんですよね。
「なんで歌ってるの?」
「どうしたいの君たち?」
なんとか答えなきゃいけないなと
その時、思いつく限りの言葉を並べて
たんですけどね。
ま、最近かな、
自分たちの意味合いっていうのか
自分たちなりで答えれるようになったのは。
世に出るんだって考えてるとき
っていうのは それはそれで
必要な時代があるんですよね。
それがあって初めて自分たちの
ポジションっていうのが
よく見れるようになりましたね。
うーん、なんて言うんだろな、
僕らは世の中にとってはツールだと
思うんですね。
だからそれが時代を抜けていく時に
敏感に感じ取ってる人たちが
集まってるわけで
その中で感じたものっていうのを
自分たちなりでどう伝えていくか
っていうだけの存在じゃないのかな
っていう。
最近、思いだしてますね。
この前の環境ライブ
(Point Green Live 2006)に関しても
そういう変化っていうのは
なんとなく感じていながら
じゃ、そこに向いて自分たちが
何をやるっていうとこまで
いってなかったですよね。
でも、やらなきゃってとこへ来てて
みなさんが考えてるレベルじゃない
とんでもないとこまで来てしまって
ますからね。
環境に関しては。

田:そういう今のシーンの中での
この年齢、
CHAGE and ASKAがある種のシーンの
リーダーシップをとっていこうみたいな

C・A:いやいや!そんなことないです

田:ないんですか

C:やっぱ、とにかくいい歌を
うたっていきたい
っていうのはずっと変わらないですからね。
ただ音楽の持つパワーって言うのは
僕らもわかってますから。
それはやっぱり音楽でしかできないこと
音楽でやりましょ

田:音楽でしかできないこと
ってなんでしょ?

C:ん〜、やっぱりあるんですよ。
音楽の力っていうのが
人間である以上、感じてるはずですから
そこをツンとつけばね

A:最近わりと堂々と言ってるんですけどね
音楽って宗教じゃん。
って時々、そう思うんですよね。
宗教というとイメージがすごく
いろんなものが出てきて
マイナスの響きが大きいですよね。
だけど、やっぱ、世の中こんな状態に
なってて なにが足りないかっていうと
僕は その 宗教観念だったり
道徳観念だったりとか
その欠落したものが今、出てきている
と思うんですね。
昔から音楽って迫害されてきている者が
どうすれば迫害されないのかな
って考えた時に音楽に姿を
変えただけじゃないかと思うんですよ。

田:あぁ、はいはい

田:『crossroad〜いまを生きる僕を〜
album ver.』

C:これは1コーラス目
ASKAがずっと多重録音でやってくれまして
あぁ、なんか気持ちよかったですね。

田:ASKAさんの曲かと思う人も

C:(笑)贅沢な。
気持ちよかったですよ。
なんか12時間くらい掛かってましたから

田:歌の力という意味ではね、
これはまさに歌そのものですよね

田:シングルで出したときとは違う手応えが?

A:明らかに違いますね。
人間の声っていうのはね、
声っていうのは抑揚にまさるものはない。
意識して歌いますよね。
どうやって表現しようかと。
抑揚なんていうのも好きに
つけていけるので
でもやってるうちにどこか
飛んでいくわけですよ。
作業中、休まずに1時間
ぶっつづけじゃないですか。
後半は違うものを要求されてるのに
前やったところを。
「それ、前も うたってるよ、ASKA」
「あ、そうかそうか」
で、もう1回やるとまた同じことやってる。
途中、ハっと気がつく。
「何回、言っても同じことくり返すから
今、そっち行こうかと思ってたんだよ」
その間、意識が飛んでるっていうか
自分の中では睡眠状態で歌ってるんですよね

田:そこまでやらなくてもいいじゃないか
って思う人もいると思うんですけど

A:寝てるのがわからないんですよね。
判断がなくなってるっていうのが
わからないくらいに普通に会話してるんで

田:それは28年目を迎える
ベテランとしても
そうなっちゃうんですかね

A:何回かありましたからね

C:幽体離脱レコーディング(笑)

田:全然、楽にやってないじゃないですか(笑)

C:あと1995。
『36度線-1995夏-』も音源が
1995年の音を使ってるわけです。
これってすごいことなんです。
去年、年末にビートルズが「LOVE」
ってアルバム出したじゃないですか
あれを彷佛させるような手法で
録ってまして1995年の音源を生かして
それを生かしつつ新しい今、2006年の
音を入れて混ぜてコーラスとか
エレキのギターとかは95年当時のまま。
おもしろいなぁと思って。

田:この『36度線-1995夏-』は
シングル出したときにタイトルの話は
あまりしてなかったような

C:そうですね。

田:タイトルの意味っていうのは?

A:うん。僕らが住んでるところですよね。
36度のベルトちょい下。
35.8ぐらい(東京の緯度 正確には35度40分)
じゃなかったっけ。
の街の移り変わり。
なにしても東京は早いですからね。
その早いところのもっとも早く
出発点となってる人が必ずいるはずだっていう。
それは誰なんだろうって考えたときに
結局、お互いがお互いの一定間隔の中で
お互いをお互いすれ違いざまに見ながら
なんの気なしに はじまってるんじゃないかな
これがニューウェーブだ、
これがニューファッションだってね。
そういうことを意識して先頭に
立ってるのはいたとしても
そういう人はそうならないわけで
なんとなく文化っていうのは
お互いがお互いの距離の中で
見合いながらなんの気なしに生まれてく
それが東京は多いんだっていう。

田:なるほどね。
当時の音源が使われてる。
で、ツアーが

C:7月までびっしり入ってますけど
やっぱ最近つくづく思うんですけど
本数多いですよ。
多いんですけど幕がバンっと開いて
お客さんが嬉しそうな顔してるんですよ。
で、その顔、見ちゃうとね。
これはレコーディングスタジオでは
体験できませんから
あぁ、やっぱライブはこれだよな。
究極のアナログですからね。
ずっと続けていきたいですね。

田:70本のツアーって言うのは
体力的なことも含めてどうでした?

A:変わんないですよ
C:大丈夫ですよ

田:変わんないですか。
年々ストロークが重くなってく感じが
あるのかなって。

A:そういうことも
意識はしてるんでしょうけど
20代当時に抱えたステージに
向かって行く時の気負いと不安とね、
やりきったもの今はそこで消耗することは
そうそうなくて今は作り上げたもの
どこまでイメージ通りにステージで
完成させるかっていうとこに
きてます。
精神的余裕はずっとありますから
その辺、うまいことバランス取れてますね。
そんな変わんないです、昔と。

田:逆にステージに立つことの
貴重さみたいなもの。
若いときよりわかってきたもの

C:今の方がライブの重要性は
感じてますね。
世の中がこんなにめまぐるしく
デジタルになって便利になってる反面、
さっきみたいに究極のアナログですから。
行かなきゃはじまんないし、
来てもらわなきゃはじまんないし
っていうシンプルな関係ですから。
これだけはどんな未来になろうとも
変わんない。
ライブという形式は。
やり続けたいですね。
面倒くさいですよ、
やる方も見る側も。大事なんですよ。

A:うん。
ライブってリアルじゃないですか。
で、僕らの生活環境って考えてみると
ほとんどが疑似なんですよね。
バーチャルが未来で価値的には
高いのかもしれないけど
リアルっていうのは
常に1個しかなくて。
その1個が動いていく重要性を
感じてもらえると思うんですよね。

<終わり>

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コメント

>>ららさん

読んでくれてありがとです。
結構、しんどかった(苦笑)

投稿: まんぼ | 2007.01.15 21時37分

サンキュ~でした^^

とても、楽しく読ませていただきました!

投稿: らら | 2007.01.15 08時35分

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